奈良公園でルール違反エサやりが後を絶たない!
奈良のシカは、国の天然記念物です。
しかしルールを無視してポテトチップスなどのエサやりが後を絶ちません。
3月19日には[シカへのエサやり禁止]を呼び掛けるパトロールが、警察や県の職員らによって行われました。
[STOP!エサやり]と書かれたチラシを配っています。
ルール違反なエサやりを野放しにしておくと、レジ袋やお菓子包装紙などを誤飲してしまい、シカが死に至る危険性もあります。
さらに2021年2月7日には、23歳の男性がシカにエサやりをしていたところ、シカが車に体当たりしてきた亊に腹を立てたとして、シカに鋭利な刃物で殴打などしてシカを死なせた事件が起こっています。
奈良公園は日中だけではなく、夜間にも訪れる人がとても多いです。
そのためシカへのエサやり禁止を、日中だけではなく、夜間も徹底させるためパトロールも行われました。
奈良公園室の室長の方に話をきくと、仕事を終えてから夜9時半以降に訪れる車が後を絶たないといいます。
そしてこの日も、ちょうどその時刻になると、多くの車がやってきてエサを与えていました。
職員と警察は、すかさずその車に駆け寄ります。
男性たちはシカにポテトチップスを与えていましたが、注意すると男性は素直に謝罪しました。
奈良公園の室長は、警察の人が一緒だった亊で、効果があったのだろうと話していました。
その後も、夜だというのに次々と奈良公園に人が集まってきます。
2時間のパトロールを行いましたが、約20台のも車に啓発を行いました。
最後に、室長は地域での小さな活動は非常に大事で継続したいと語りました。
奈良公園の概要
明治13年2月14日に開設されました。
興福寺、春日大社、東大寺、奈良国立博物館などの周辺社寺を含めて。奈良公園と呼ばれています。
そして奈良公園は無料開放されている公園で、誰でも来園可能な公園です。
奈良公園のシカは天然記念物に指定されている野生動物ですが、1年中シカを見る亊ができます。
しかし、奈良のシカは春日大社の占有者であって、餌付けもされているので野生のシカとは区別されています。
そこに住むシカは約1300頭もいます。
奈良公園には、国際的にも有名なシカや奈良の大仏があり、奈良の観光名所となっております。
奈良公園のシカとの接し方
餌付けされたり、人によって手入れされている奈良公園のシカは人慣れしていますが、
野生動物なので突然どんな行動を取るかはわかりません。
シカには注意して接しましょう。
●怪我に気を付ける
野生動物なので攻撃してくる亊もあり、シカに突進されたり、角で突かれる、噛みつき等をされ怪我をしてしまう事もあります。
子供だけで近寄ったり、不用意に触ったりするのは注意してください。
春は出産後の小鹿を守るために、また秋はオスのシカが発情期に入るため気が荒くなっていて襲いかかってくる亊があるので特に注意してください。
●手荷物には注意
私たちが持っている包装紙やパンフレットなどを食べてしまう事があります。
近寄る時は取られないように注意してください。
●鹿せんべい以外のものをあげない
お菓子や野菜、残飯などを与えると、シカが病気になったりする恐れがあるため、鹿せんべい以外のものは与えないでください。
●ゴミを捨てない
シカが、落ちている包装紙などを誤飲してしまい、死んでしまう事があります。
絶対にゴミは捨てないでください。
●犬の散歩には注意
シカは臆病で、犬はシカの天敵です。
身を守るために犬に襲いかかってしまう事があります。
従って、散歩する時は必ずリードを付けて、シカに近づけないようにして下さい。
●シカに危害を加えない
シカを叩いたり、追いかけたり、危害を加える行為は絶対にしないでください。