そよ風のつぶやき

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2021年のお盆休みはいつ!?長いの?短いの?

日本古来より、夏季になると行われる行事にご先祖様を祀る「お盆」があります。
このお盆に合わせて各会社ではお盆休みが設けられる事が一般的です。
お盆は例年8月13~16日の4日間です。

 

しかし、2021年のお盆休みは最大で10連休になる可能性があるのです。
10連休になる理由とは一体何なのでしょうか。

 

長期休暇は東京五輪とお盆が重なる事で起きるかも!


2020年に東京五輪が開催される予定だったのは記憶に新しいですね。
しかし、東京五輪が2021年に延期となった事も皆様ご存じかと思います。


2016年より8月11日が「山の日」という祝日に制定されました。

この山の日は、国民の祝日として16個目に制定された比較的新しい祝日です。


山の日は8月11日ですが、東京五輪開催に向けて「改正休日法」という法律に
よって移動する事が決定しています。

 

移動する日は8月8日となっています。この日は東京五輪閉会式の日です。
なぜ移動するのかというと東京五輪閉会後の混乱を避ける狙いがあるのです。

 

ちなみに本来は2021年の山の日は東京五輪閉会式翌日の8月9日の予定でした。
しかし、8月9日は長崎に原爆が投下された日でありこの日を祝日とする事に
反対意見が多く出た為、8月8日になり8月9日を振替休日にしたという経緯があります。

 

この山の日移動による休日が7~9日の3日間。お盆休みとなる休日が13~16日の4日間。
何もなければ飛び石連休となってしまいますが、有給休暇を使い10~12日の3日間を
休む事が出来れば最大10連休の長期休暇が実現するのです。

 

これだけの休みとなると帰省で旅行を計画する方もいらっしゃるかと思います。
ですが、そもそもお盆休みとは昔からあった風習なのでしょうか。

 

地域によってお盆の時期は1か月も違う!?


日本では旧暦の7月15日を中心としてお盆が行われていました。
それが1873年明治6年)の1月1日に新暦が採用されました。


これに伴い当時の最高行政機関である太政官(だじょうかん)の改暦の布告によって
新暦も7月15日にお盆を行う事を原則としました。

 

ですが、新暦の7月15日は地域によっては農繁期であり、その時期に休みとなるのは
非常に支障が出る為、新暦の8月15日にお盆を行う地域が増えたのです。

 

全国的には以下の様に地域によってバラつきがあります。


旧暦の7月15日に行う地域…沖縄県及びその周辺地域。
新暦の7月15日に行う地域…東京を始めとした都市部で農繁期と重ならない地域。
新暦の8月15日に行う地域…ほぼ全国的に多くの地域。


地域によっては1か月もずれる為、何も知らない他の地域から訪れた方はびっくりしてしまいそうですね。

 

お盆ではどんな事をするの?


ここでお盆について一般的な例を見てみましょう。
1日…釜蓋朔日(かまぶたついたち)と言われ1日からお盆が始まります。
この日から、お墓や仏壇の掃除を行って準備をしていきます。

 

7日…棚幡(たなばた)と言われています。ご先祖様を迎える精霊棚(しょうりょうだな)を作っていきます。

 

この時に、ご先祖様が行き来する為の乗り物として精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれるキュウリとナスを馬と牛に見立てた物を作ります。

 

馬と牛という動物については、ご先祖様には馬にのって早く到着してゆっくりくつろいでもらい、帰りは牛に供物を沢山乗せて、少しでも帰るのが遅くなる様にという願いが込められています。

 

13日…夕刻に迎え火と呼ばれるご先祖様を迎え入れる為の火をたきます。
16日…夕刻になったら送り火をたいてご先祖様を送り出します。


そして、その日の内に後片付けをして、お盆が終わるというのが一般的な流れとなります。

 

地域によって時期や行事に違いがあるお盆。ご自身の故郷に戻られた時に
お盆について調べてみると新しい発見があるかもしれません。


そして、地域に根付いた風習で、ご先祖様を祀ってみてはいかがでしょうか。