渡辺徹が大動脈弁狭窄症を発症し、「ハリネズミ」全公演中止へ
俳優の渡辺徹さん(59歳)は、気管支炎で療養して
いましたが、検査の結果から「大動脈弁狭窄症」で
ある事が4月27日にわかりました。
東京、茨城、宮城、新潟、兵庫、広島で公演するはず
でしたが、全公演中止が発表されました。
渡辺徹さんは、急性気管支炎のためミュージカル
「アリージャンス~忠誠~」の愛知公演(17日、18日)
を見合わせました。
その後も「回復が遅れている」という事で大阪公演
(23日、24日、25日)を見合わせていました。
気管支炎の治療のために入院していましたが、
改めて検査を受けた所、大動脈弁狭窄症の診断を受けました。
今後は、細かな検査を行い、手術も行われる予定です。
出演したばかりですが、今後の放送に影響はないそうです。
「来月還暦だしな がんばれ父ちゃん!」とエールを送りました。
●渡辺 徹(わたなべとおる)
日本の俳優、歌手、タレント、司会者として活躍。
新人刑事ラガー役でデビューを果たしました。
妻は、歌手、タレント、女優の榊原郁恵さん。
2男の父で、長男は俳優の渡辺裕太さんです。
渡辺徹は、若い時にも糖尿病を患い、
妻と共に体調管理に努めていました。
大動脈弁狭窄症とはどんな病気?
心臓にはポンプとして静脈側から動脈側へと一定方向に
血液を流すための、三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、
大動脈弁の4つの弁があります。
その中の大動脈弁がちゃんと開かずに、心臓から
全身に血液が送り出しにくくなってしまうという病気です。
進行すると心不全や、狭心痛などを引き起こします。
また、安静にしていても息切れの症状が現れ、
突然死に至ってしまう事もあります。
大動脈弁狭窄症の原因は?
大動脈弁狭窄症を引き起こしてしまう原因は、生まれつきのもの、
リマウチ熱の後遺症のほか、近年では加齢や動脈硬化が原因の場合が
増えてきています。
大動脈弁狭窄症の症状とは?
大動脈弁狭窄症は、軽度なものだと症状は現れにくいです。
大動脈弁狭窄症は徐々に進行し、長期間の無症状期間があります。
ほとんどの場合が、他の病気の検査を行った際に
見つかる場合がほとんどです。
50代、60代になってから症状が現れる事が多いです。
近年では、エコーで重症大動脈弁狭窄症と診断された方は、
症状が現れている、いない、に限らず1年以内の死亡率が
50%を超えていると言われています。
なので大動脈弁狭窄症は、とても元気だった方が
突然死する可能性があると言われている代表的な疾患なのです。
症状に気づきにくい理由としてはこのような亊があげられます。
例えば「前は走れたが、最近は疲れやすい」
「坂道を登るのがしんどくなってきた」
など、加齢に伴う体の変化と似ているのです。
「年のせい」と思ってしまい症状を自覚していない
ケースが多いそうです。そういった亊から実は、
症状があり病気が進行している場合があります。
大動脈弁狭窄症の治療方法とは?
中等症以下の方には、定期的なエコー検査、感染性心内膜炎の予防で十分で、
経過観察していきます。
しかし、激しい運動は避けるべきです。
そして重症の方は、薬物治療にこだわらずに外科手術がすすめられています。
症状のない方であっても、心機能の低下が見られると、手術を検討します。
手術は、人工弁による置換術になります。
近年では、高齢者の大動脈弁狭窄症が増えています。
高齢者の方だと、手術を行うか他の治療法を用いるかという選択肢になります。