GWの国内線予約が前年比約4倍って、どうなってるの?
ついに4月25日より、2週間余りの緊急事態宣言が
東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に発令されてしまいましたね。
まるごとGWが期間内に入った短期集中型ということで、
小池都知事は「GW中は都内に来ないでください」
と発言しました。
他の県知事も同じように都県境をまたぐ
移動の自粛を求める発言しておりますが、
皆さんは今年のGWをどのように過ごされますか?
①国内線予約前年比4倍、でも例年に比べたら?
4月23日にGW(4月29日から5月5日の7日間)の
予約状況を発表しました。
10社の数値を合計すると、国内線の予約数は
前年比4.66倍の110万8035人となりました。
そして平均予約率は49.3%と、半分近い座席が予約で
埋まっているということになりますね。
前年と比べると爆増した予約数ですが、2019年以前と
比べると未だに国内線予約は低空飛行が続いてしまっています。
2020年のGWを思い出してみましょう。
4月上旬から5月下旬まで緊急事態宣言が発令されたため、
航空業界では予約数・実際の利用数は激減しました。
2020年度の前年比国内線予約率は、ANA9.8%、JAL33.3%、
スカイマーク10.7%、ピーチ16.6%と低迷した上、
実際の利用数は緊急事態宣言を受けてキャンセルが
多く発生したため、予約数より更に低下しました。
JALを例に具体的な数値を見ていきましょう。
・2019年 4月26日から5月6日(11日間) 予約数127万0986人(1日当り約11万5千人)
・2020年 4月29日から5月6日(8日間) 予約数12万0342人(1日当り約1万5千人)
・2021年 4月29日から5月5日(7日間) 予約数32万6873人(1日当り約4万6千人)
JALの国内線予約は前年比49.5%ですが、2019年と
比較するとまだまだ回復しきれていないのが現状です。
また27日にはANAが5月1日~12日まで70路線776便を
追加で減便することを発表しました。
②今年のGWの過ごし方の傾向は?
今回発令された緊急事態宣言は一度目のような
多方面へ影響を及ぼす厳しい措置が取られていますが、
発令された地域が4都府県に限定されています。
4都府県では美術館や博物館、水族館、ショッピングセンター
など旅行の目当てになる施設は休業要請の対象となり、
イベントも無観客や休業を要請され、都県境を超える
移動は自粛を呼びかけられています。
しかし、宿泊施設は休業要請の対象外で宿泊可能であり、
緊急事態宣言が発令されていないそれ以外の地域は
移動の自粛要請をされていますが、規制はされていません。
航空・旅行アナリストの鳥海高太郎さんの記事によると、
今年のGWに飛行機の利用理由について、
帰省する人は昨年に引き続き減少傾向にありますが、
旅行は予定通り行うと回答した人は多いようです。
ANAは27日、4月28日から5月9日(12日間)の羽田・
伊丹・新千歳・福岡・那覇の5つの空港での
混雑予想を発表しました。
日数と時間が多いと予想されているようです。
予想されています。
今年のGWは自粛をして家でジッと過ごすよりも、
感染対策を取りながら旅行することを選んだ人が
増加したようです。
新型コロナウイルス流行から1年以上経過し
全てに対して怖がるのではなく感染しないポイントが
ハッキリと分かってきたことや、企業や個人で行える対策が
浸透してきた事が理由として考えられます。
帰省や旅行で遠出する人も、自宅や周辺で過ごす人も、
引き続き感染対策をしっかりしながら
楽しいGWを過ごしてくださいね!